ティラノード(TyraNode) for Windows v2.0

ティラノードは、ノベルエンジンの為のツールセットです。
このツールを使うことで、ゲームの事前テストや、パッケージ化して配布することが出来ます。

機能
以下、3つの機能があります。
   1. クライアント機能(アプリ用)
   2. サーバ機能   (ブラウザ用)
   3. パッケージ化機能(配布用)
1. クライアント機能
はじめに
ティラノードをダウンロードして、「すべて展開」で解凍してください。

解凍した中にある「TraNode(.exe)」が、ティラノード本体です。
まずは、TyraNode(.exe)を起動して、画面が表示されることを確認してください。
※画面が表示されれば、動作OKです。
(動作しない場合、全ての「隠しファイル」を表示して、
icudt.dllとnw.pakが解凍できているか確認してください。

使い方
ティラノードのファイル構成について、以下に説明します。
この中で重要なものは「黒色」、あまり使わないものは「灰色」で表示しています。
[html] フォルダ
[node_modules] フォルダ
AppPackage.bat
icon.png
index.html
package.json
readme.txt
TyraNode.exe

・・・html格納フォルダです。ゲーム本体は、ここに入れます
・・・モジュールフォルダです。
・・・パッケージ化する時に使います。
・・・iconファイルです。
・・・indexファイルです。
・・・アプリの設定ファイルです。
・・・readmeファイルです。
・・・TyraNode本体です。
htmlフォルダは、特に重要なフォルダです。 ノベルエンジン(ティラノスクリプト)の全てのファイルは、ここに格納する形になります。

それでは、ゲームを入れ替えてみましょう。(まだゲームを作っていなければ、読み飛ばして下さい)
htmlフォルダの中身を、作っているゲームに入れ替えます。

次に、package.jsonファイルを開いてください。 このファイルには、アプリの設定が記述されています。

package.jsonで設定している値は、以下の通りです。
"title": "GAME",
"name": "tyranode",

"main": "app://./index.html",
"server": false,
"width": 960,
"height": 640,
"icon": "icon.png",

"toolbar": false,
"resizable": false

・・・ウインドウ上のタイトルです。日本語可。
・・・アプリの固有名です。小文字英数_-が使えます。
(セーブファイルなどに使う為、他のアプリと被らない名前に 変更ください)
・・・mainのhtmlです。(変更不可)
・・・trueにすると、サーバ機能が使えます。デフォルトfalse。
・・・横サイズです。
・・・縦サイズです。
・・・ウインドウ左上のアイコン画像です。pngが使えます。
(exeのアイコン変更は、フリーソフトを使用ください)
・・・ツールバーの指定です。(false推奨)
・・・リサイズの指定です。(false推奨)
※package.jsonを保存する場合、必ず「UTF-8」で保存してください。
(「ANSI(SJIS)」などで保存すると、日本語が読み取れなくなります)
TyraNode(.exe)を起動して、画面が表示されたら、変更OKです。



2. サーバ機能
ブラウザで動かす場合、HTML5/Javascriptの一部の機能は、ローカル環境では動きません。
(修正を確認するには、毎回サーバにアップロードして、動作させる必要があります)

これが、地味に大変な作業です。 作業効率が悪いばかりか、
ゲーム製作に めげてしまうサークルもいると思います。 (失敗例:当サークル ←こら)

そこで、「ローカル環境をサーバ化させて、簡単にしよう」というのが、当機能です。
まず、package.jsonを開いて、以下の箇所を変更してください。

"Server": falseを → true へ変更
「UTF-8」で保存すると、作業は完了です。

変更後、TyraNode(.exe)を起動すると、初回は以下画面が表示されます。

※特殊なことをしていなければ、キャンセルでも動くハズですが一応「許可」

ティラノードを起動後、ブラウザで「http://localhost:8080/」にアクセスして下さい。
ティラノードが起動している間は、ブラウザアクセスが可能になります。 (ティラノードを終了すると、サーバ機能も終了します)

尚、「3. パッケージ化」をする時は、サーバ機能をオフ("Server": false)にすることを推奨します。



3. パッケージ化機能
この機能を使うことで、アプリをパッケージ化して配布することができます。
パッケージ化後のサンプルは、ページのトップにあります。

事前準備
htmlフォルダ配下(サブフォルダ含む)に、「日本語のファイル名が無いこと」を確認してください。
※日本語ファイル名が存在する場合、パッケージ化しても動作できません。

「うまく動作しない場合.txt」がある場合、削除する
AppPackage(.bat)を実行してください。
DOSプロンプトが表示されて、パッケージ化が始まります。

終わると、「パッケージ化が完了しました。」が表示

パッケージ化が成功すると、packageフォルダが作成されます。
TyraNode(.exe)を起動して、ゲームが表示されれば動作OKです。

配布する場合は、package 配下のファイルを配布します。

備考
  1. package 配下の「TyraNode(.exe)」は、名前を変更しても動作します。
  2. パッケージ化ツールの「AppPackage(.bat)」は、packageフォルダがある場合、上書き保存します。
keito-works @ 2012